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» 2015年10月13日 07時30分 公開

半径300メートルのIT:MacもWindowsも一緒に壊れました(ホントの話) あの法則から…… (2/2)

[宮田健,ITmedia]
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Windowsも壊れた!!

 実はそのMacのトラブルの最中、仕事で使っているWindows PCも突然ネットワークにつながらなくなる、というトラブルが起きてしまいました。無線LANにもモバイルブロードバンドにもつながらないので、全く仕事になりません。しかも、万一のときのためのMacも復元中――絶体絶命です。

 しかも、WindowsではMacにおけるTimeMachineのような「丸ごとバックアップ」を一切取っていませんでした。というのも、仕事のマシンについては重要な書類は全てクラウドにあり、なにかが起きたら初期化してイチから環境を作り直せばいいや、と軽く考えていたからです。トラブルシューティングに時間をかけるくらいなら、完全に初期化した方が速い、そう考えました。

300m Windows 10のバックアップ設定

 そこで、まずはPCを購入したときに作った「リカバリーUSB」を使ってWindows 8.1ベースの環境を復元。その後Windows 10へアップグレードし、必要なアプリをインストールします。書類は全てDropbox、OneDrive、Evernoteにありますので、あとはこれらを「同期」するだけでOKです。結果、WindowsのほうはMacよりも先に復元できてしまいました(それでも6時間くらいはかかりましたが……)。

もはやバックアップは「クラウド」が便利?

 今回痛感したのは、メインのマシンほど「クラウド」を頼るべきということ。Dropboxなどに全てのファイルを入れておけば、PCが壊れても単に復元するだけで復旧が可能です。バックアップが常にクラウドにあることで、安心して初期化ができました。

 とはいえ、課題が二つあります。一つは音楽ファイル、動画ファイル、写真ファイルなど、容量の大きなもの。これらはクラウドに置くには大き過ぎます。そのため、私はメインのPCではなく、別のマシンに保管するようにしています。知識のある方ならば、NAS(ネットワーク上に置くストレージ)などもいいでしょう。

 もう一つの課題は、ビジネスで利用する場合。クラウドを利用するためには、社内でのルール作りが必要です。個人的にはリスクはあれど、メリットも大きいので、ビジネス向けクラウドストレージサービスをきっちり使うのであれば、かなりリスクは減らせると思います。小さなオフィスならファイルサーバの代わりにもなるでしょう。例えばDropbox Proなどは万が一PCを紛失しても、ローカルファイルを遠隔削除することも可能です。

 今回はバックアップをきっちり行えていたので、なんとか元の環境に戻すことができました。皆さんの環境も、いつ壊れてしまうか分かりません。バックアップは重要、そしてもっと重要なのは復元できるかということ。ぜひ、本当のトラブルが起きる前に予行演習をしておいてくださいね。

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

デジタルの作法 『デジタルの作法』

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。

筆者より:

2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。

これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。みなさんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。


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