「落ちたぁぁぁ!」は夢か現実か? PMP試験、結果はいかに女子ヘルプデスクのプロマネ修行奮戦記(3/3 ページ)

» 2015年12月04日 07時00分 公開
[鐙貴絵ITmedia]
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 席について残りの時間を確認したとたん――パニックに陥った。まだ、100問あるのに残り時間は2時間を切っている。まずい! どうしよう……と思っているうちに、1問1問をちゃんと読めなくなるほど焦ってしまい、時間管理を失敗した私は、最後に50問近く残してタイムアウトとなった。

 画面には「I was running past your time.」……いや、こんな表現じゃなかったけれどこんな感じの英語が表示された。試験の時間が終わったことが分かる英語が小さな文字で冷たく(?)表示されたのだ。

わたし もうちょっと待ってくれたって……。

 無理なことは分かっているし、私の完全な失敗なのだけれど、人間、こういう時って素直になれないものなのね。

 無情にも、画面に表示されている「OK」ボタンを押さなければならない。CBT試験はその試験の直後に合否が分かる。結果は分かりきってはいたが、非情にも「FAIL」の文字が……。あまりにも悔しい結果に終わった。まさか時間切れとは……。

 でも、この時、不思議にも落ちたことを上司Aさんに報告するのが「嫌だ」とは感じなかった。どちらかというと、あと2〜3週間、しっかり勉強して再挑戦したいと思ったのだ。きっと、知識面より受験テクニックで落ちたような気がしたから、かな(本当に?)。

そしてリベンジを誓うわたし

 試験会場からの帰り道、プリントアウトされた試験結果を眺める。何度見ても、どこから見ても「FAIL」と書いてある。当たり前なんだけどね。この試験結果報告書(?)には知識エリアごとの「Below Proficient」と「Moderately Proficient」と記載がある。つまり、試験エリアごとに合格に足る点数が取れていたかどうかが分かるってわけ。

 私の判定結果を見ると、プランニング、つまり計画エリアだけは点数が良かった。そりゃそうだ。計画はあれだけ勉強したし実践もしたし、体で覚えたような気がする。自分で納得。

 経験がなければ合格できない、ってわけじゃないだろうけれど、「試験に合格する」プロジェクトや「旅行に行く」プロジェクトを自分なりに「立ち上げ」て、プロジェクト・リーダーとして動いた“つもり”でも構わないなら、こういう時はこういう動きをするんだ、と何となくでもいいから把握しておかないと、試験問題は解けないのかもしれない。

 あと2〜3週間……受験テクニックも理解したうえでがんばって、「次は絶対、合格しよう!」と再チャレンジを誓った。

Photo

 そうそう、試験会場からの帰り道。早速合格のための戦略を練った。単純な私が合格を目指すには、やっぱり「馬にはニンジン、花より団子」作戦が効果的。上司Aさんにこんな条件を突きつけてやる!

わたし 合格したらA5ランクのおいしい焼肉をごちそうしてもらおうじゃない!

 まぁ、勝手に決めただけで、Aさんに言うのはこれからだけど……(「ステーキ」と言わないところがかわいいでしょ)。

 そう決めた途端、妙に「やる気」がわき上がってきた。フフフ。これで合格は決まったようなものよ! Aさん、合格したらおごってもらうから、覚悟してね♪

エピローグ

Aさん 最終回、これでいいのか? 読者の皆さんは、無事に合格して大団円――という結末を望んでいるのでは?

わたし いいんです。だってこれ、実話だから。世の中、期待どおりにはいかないものですよ。私だって、合格したぞぉ! って報告したかったんですけどね。

Aさん じゃ、合格したら読者の皆さんに報告しようじゃないか。私に焼き肉をごちそうしてもらった、という話とともに。だったら焼き肉をごちそうしよう。で、いつ合格する?

わたし ……。


おしまい。

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