2015年の米国における音楽総売上高は前年比0.9%増の70億ドル(約7860億円)。Apple Musicなどのストリーミングサービスの立ち上げにより、総売上高に占めるストリーミングの割合が過去最高の34.3%とダウンロードを初めて超えた。
全米レコード協会(RIAA)は3月22日(現地時間)、2015年通年の米音楽市場についての調査結果を発表した。ストリーミングによる売り上げが初めてダウンロードを上回った。
ストリーミングが売上高全体に締める割合は34.3%、ダウンロードは34%。ストリーミングには、Apple Musicのようなサブスクリプション制、Spotifyの無料版やPandoraのような広告依存のサービスが含まれる。
2015年にはApple Music、TIDALなどの有料ストリーミングサービスが立ち上げられた。ストリーミングのシェアは前年から7ポイント増加した。
ストリーミングの売上高の内訳では、サブスクリプションが最も多い12億ドル、次がPandoraなどのラジオの8億ドル、広告ベースのサービスが3億8500万ドルだった。
CDやDVDなどの物理媒体、ダウンロード、ストリーミングを合わせた通年の売上高は前年比0.9%増の70億ドル(約7860億円)。物理媒体とダウンロードは減少したが、ストリーミングの増加がそれをカバーしたかたちだ。
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