機械工具専門商社のNaITO、予算管理のシステムをクラウド環境に構築

経営管理にOracleの予算管理クラウドサービスを採用し、マスターデータの変更によるレポート改修などの課題に対応した。

» 2016年07月05日 07時00分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは7月4日、機械工具専門商社のNaITOが構築した管理会計・経営管理システムに、オラクルのクラウド型予算管理サービス「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」(以下、PBCS)が採用されたと発表した。

 NaITOは、既存のシステムで、マスターデータの変更によるレポート改修や、複数層に渡る承認フローの実施について課題を抱えていたという。PBCSの採用は、課題の1つだったマスターデータの変更に伴うレポート修正工数の軽減が可能なことに着目したことだ。また、経費予算の根拠を示すために年間10万件以上にわたる明細レベルの予算・実績情報を管理可能であること、また、経理部でも容易にレポート画面やマスターなどの作成・変更が可能な操作性、利用する営業部門担当者がタスク管理し、タスクに紐づけた関連資料を表示させるなどの機能を標準で提供している点を評価した。

PBCSが提供する機能の範囲(出典:日本オラクル)

 NaITOは、切削工具、計測、産業機器、工作機械などの販売を手掛ける専門商社で、国内外に31拠点を展開し、連結で約300人の従業員を擁する。同社は全社、地域、拠点レベルでの利益管理を実現するための経営管理システムを自社で運用管理していたが、サーバ更新時期に合わせて見直しを実施し、オラクルのサービスを採用するに至った。

NaITOのWebサイト

 NaITOでは、入力する営業担当者に加え、承認者もリアルタイムに報告・分析が可能な経営管理システムを「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」を利用して構築する。同プロジェクトの管理をブレインチャイルドが支援する。

 NaITOのような数十万点に及ぶ取扱商品を持つ企業にとって、マスターデータの管理は重要な課題であり、常に改善が求められる分野。さらに、商品ごとに明細レベルの予算・実績情報を管理して、より緻密な経営を実行することが厳しい競争を勝ち抜く上で必須となっている。これまで培ったノウハウをクラウドでも生かせると判断するまでには、クラウドサービスにかなり厳しい目を注いだ想定される。

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