また、現時点で最新の第6世代Intel Coreプロセッサ(コードネーム「Skylake」)を搭載するPCではWindows 7/8.1のサポート期限が2018年7月17日になった。2016年1月に発表された時点では、2017年7月17日にサポートが終了し、緊急のセキュリティ更新プログラムのみリリースするとされていたが、個人/法人ユーザーやPCベンダーからの反発を受け、サポート期限を1年延長した格好だ。
さらに、セキュリティ更新プログラムもWindows 7/8.1の延長サポートフェーズ(Windows 7は2020年1月14日、Windows 8.1は2023年1月10日まで)まで提供されることになった。
ただし、Intelが2016年の秋から年末にかけてリリースを予定している「Kaby Lake」(第7世代 Coreプロセッサ)やAMD Bristol Ridge、Qualcomm Snapdragon 8996以降のプロセッサを採用するPCやモバイル端末では、Windows 10しかサポートされないことになる。
MicrosoftがここまでWindows 10への移行を強制する理由は、3つほど考えられる。
1つ目は、できるだけ多くのPCをWindows 10に移行させてUniversal Windows Platform (UWP)ベースのアプリを増やし、Win32などのデスクトップアプリケーションをレガシーとしてできるだけ早く無くしたいと思っている。
2つ目としては、2020年1月14日に延長サポートが切れるWindows 7をできるだけ早くWindows 10に移行させることで、Windows XPのサポートが終了した時のような騒動を再び起こしたくないのだろう。
3つ目は、特にWindows 7はセキュリティ面などで脆弱なことから、よりタフなWindows 10に移行したもらうことで、MicrosoftのリソースをWindows 10や今後の開発に集中させたいという思惑があると考えられる。
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