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» 2016年07月11日 08時00分 公開

Windows 10無償アップグレード終了後にユーザーを待ち受ける世界Enterprise IT Kaleidoscope(3/4 ページ)

[山本雅史,ITmedia]

7月29日以降はどうなる?

 特に法人ユーザーが気になるのは、無償アップグレードが終了した7月29日以降にどうなるのかということだろう。

 まず、新規購入するPCは全てWindows 10になるだろう。特に11月1日以降、Microsoftが現状の方針のままなら、法人向けPCでもWindows 10しか選択できなくなる。

 一方、企業がMicrosoftとSoftware Assurance(SA)などを契約し、別途ダウングレード権を使ってWindows 7にすることは可能だ。Skylakeプロセッサを搭載したPCは中途半端な位置付けだが、2020年1月まではWindows 7がサポートされる。ただし、Kaby LakeやAMD Bristol Ridgeなどを搭載したPCはWindows 10しかサポートされないため、2016年秋以降に発売されるPCでは、Windows 10しか使えないと考えた方がいい。

 最新プロセッサでもWindows 7/8.1が動作する可能性は高いが、MicrosoftやPCベンダーはサポートしないだろう。企業で利用する場合、もし何か問題が起きてもサポートの無い不安な状態で、クライアントPCを運用することになる。さらに、アプリケーションのサポート対象OSに関しても、徐々にWindows 10にシフトし、Windows 7/8.1が外れていくことになるだろう。

 こうした2020年までのスケジュールを考えれば、企業ユーザーはそろそろWindows 10への移行を検討した方がいい。SAなどを契約しているなら、7月29日という日付を意識する必要はないが、結果的に2019年末までにはWindows 10へ全面移行する必要がある。アプリケーションのテストや改修なども考慮すれば、今からWindows 10のテストや移行スケジュール、予算取りを考えておくべきだ。

 中小企業などでは、市販PCを購入して社内利用していることが多く、こういう場合なら、いったんWindows 10に無償アップグレードして新たなプロダクトキーを取得し、それからWindows 7に戻すという作業をしてもいいだろう。

 もしくは、2020年1月14日まで現在のWindows 7のPCをそのまま使い続け、その後に新たなWindows 10のPCを購入するというのも1つの手だ。ただし、Windows 10に比べるとWindows 7はセキュリティ面で弱い部分があるため、今後数年間はセキュリティに対する脅威を十分認識しながら運用しないといけない。

 最もコストがかさむのは、7月29日の無償アップグレード終了後に、新規のWindows 10を購入し、それを古いPCにインストールすることだろう。古いPCでWindows 10を動かす必然がないなら、性能の高い新しいPCを購入した方がいい。

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