固定席がないので、当然座席は毎日変わる。日々の座席を決めるのは「オフィスダーツ」と呼ばれる自動座席割り当てシステムだ。
最初に「ソロ」「コミュニケーション」「集中」の3つから、自身の今日の働き方を選択する。「ソロ」は1人で作業したいとき。円形の机が簡単な仕切で3つに分かれている席が割り当てられる。「コミュニケーション」は完全にオープン。近くに割り当てられた社員とコミュニケーションをとりながら仕事に取り組める。アイデアを出し合ったり、共同作業をしたりする業務に最適だ。「集中」は飲食も携帯電話も使用禁止で、完全に1人で業務に集中するためのカウンター型の席だ。
次に選ぶのは場所。南北に長いオフィスで、南か中央か北かを選べる。
そして時間。割り当てられた席で何時間業務をするかを決める。これが面白いところで、最長でも1つの座席に5時間までしかいられない。要するに、業務によって自分が1番パフォーマンスを発揮できる場所と時間を、5時間以内で自分で決めるのだ。
内山「でも、これだと1日中オフィスで業務をする社員は、必ず1回は席替えがあるということだよね?」
その通り。同社では“オフィスは考える場所”と位置付けており、同じ場所で同じ人達と過ごすより、環境をシャッフルしたほうが良いアイデアが浮かび、結果として仕事の効率が上がると考えているという。
そうこうしているうちに、今日の座席を確保。「N-J1」だ。MAPで座席の位置を確認する内山くん。
今日の座席に向かって歩き始めたけど、いきなり円形の空間で周りをキョロキョロ。
内山「ここは何の席? 演台もモニターもあるけど……」
ここはミーティングや社内プレゼンテーションで使用されるスペースだそう。周りをグルーッとホワイトボードが囲っている。
ああ、演台と聞いては黙っていられないのが、芸能人のサガ。
【内山信二が行く!オフィス訪問記】 カルビー・後編 ヒット商品連発! カルビーを支える“評価制度”を体験
「かっぱえびせん」や「じゃがりこ」「ポテトチップス」などヒット商品を連発するカルビーの“評価制度”を体験! 自由な中にも厳しさあり……必見。
ドワンゴやAmazon、コクヨ、サイボウズ……皆さまがご存じの企業の内側をご紹介。
ドワンゴ・前編 社員が勝手に駄菓子屋をオープン?自由で働きやすいドワンゴに潜入
Amazon・前編 恐竜に見守られながら壁登り?Amazon“仰天”のオフィスに潜入!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.