金沢工業大学、人工知能技術で学生の自己成長支援システムを構築

金沢工業大学とIBMが、コグニティブ・コンピューティングを活用した学生の自己成長支援システムの構築で協力。学生の自己成長を支援する「コグニティブ・キャンパス」の実現を目指す。

» 2016年11月14日 07時50分 公開
[ITmedia]

 金沢工業大学と日本IBMは11月11日、IBMのコグニティブ・コンピューティングを活用した学生の自己成長支援システムの構築で協力していくと発表した。

 同大学は、文部科学省の「平成26年度大学教育再生加速プログラム」に採択され、授業で学ぶ内容と課外教育プログラムとの関連を明示するeシラバスを2016年度から運用するなど、学生の自主的・主体的な学びを支援する教育システムの整備を進めている。こうした取り組みを進め、さまざまな学修成果がビッグデータとして蓄積されていく中、これまでの評価システムを進化させ、学生の学修活動の「質」を適切に評価検証することが求められているいう。

 今回、人工知能技術を導入することで、正課・課外における膨大な学修成果を人工知能技術を用いて評価・検証。それに基づいて学生一人ひとりに合った学修機会を的確かつタイムリーに提供し、学生の自己成長を支援するシステムの構築を目指すという。

 同大学では、学修履歴をコグニティブ・コンピューティング・システムによってナレッジとして蓄積し、学修者の成長に対する意思決定支援や能動的な学修を促す支援など、自己成長支援を行う仕組みを有した次世代キャンパスを「コグニティブ・キャンパス」と定義し、学生が主体的に学び、成長していく教育の充実を図るとともに、人工知能技術を駆使して次世代のイノベーションを創出できる人材育成を全学的に展開していくとしている。


 こうした人工知能を活用した主体的な学習の機会を創出する仕組みは、教育機関に加え、社員の迅速なスキル向上を課題とする企業からも注目されるだろう。

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