SmartScreenフィルターは、フィッシングサイトやマルウェアサイトへのアクセスを防止するセキュリティ機能です。この機能は、3つの方法でユーザーを脅威から守ります。
今回のような攻撃を受け、疑わしいページへアクセスしようとした場合でも、上記のように不正アクセスを防ぐことが可能です。さらに、不正なアプリを実行しようとした際にも、それを防ぐ方法があります。
SmartScreenは、Webからダウンロードしたファイルを「報告された悪意のあるソフトウェアサイト」および、「既知の安全でないプログラムの一覧」と照合します。一致が見つかった場合、安全のためにダウンロードをブロックします。
また、ダウンロードしたファイルを“「Internet Explorer」を使う多数のユーザーによってダウンロードされているファイルの一覧”とも照合を行います。ダウンロード中のファイルがその一覧にない場合、警告を表示します。ぜひ、SmartScreenフィルターで不正なアプリを防いでください。
これ以外にも、Microsoft Edgeにはサイバー攻撃を防ぐ機能がありますが、今回は次期アップデート(Creators Update)で実装が予定されている「Defender Application Guard」をご紹介します。
この機能はHyper-Vを利用する、エンタープライズ向けのブラウザ機能です。信頼されていないWebページを閲覧したときに、一時的に仮想OSのコピー上でページを開き、ページの閲覧が終えた時点で、仮想OSのコピーを破棄するというものです。こうすることで、Web経由での攻撃や脅威を仮想環境下で抑え込むことができます。
利用者側からすれば、特にWebブラウジングを制限されることがないため、生産性を維持したまま、安全性を高めることができるのです。今後もWindows 10のセキュリティ機能はアップデートされていきます。読者の皆さまも、その動きに注目していただければ幸いです。
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