Googleが“春の大掃除”でコミュニケーションツール関連を整理する。2005年スタートの「Google Talk」がついに終了する他、Android版ハングアウトのSMS機能削除、Gmail Labsの8つのサービス終了などだ。
米Googleは3月24日(現地時間)、「ハングアウト」や「Gmail」、「Google+」など、コミュニケーションツール関連の変更について発表した。
同社のコミュニケーションツールは、ビジネス向けと一般ユーザー向け、デスクトップ向けとモバイル向けで微妙に違ったり、機能が重複したりしている。これが少し整理される感じだ。
2005年に誕生したメッセージングアプリGoogle Talkは2013年、同年誕生のハングアウトに取って代わられたが、Gmail内からのチャット機能として今でも残っている。これが、6月26日までにハングアウトに自動的に移行する。
まだGoogle Talkを使っているユーザーは今後、Google Talkを起動するとハングアウトへの移行を知らせるメッセージが表示されるようになる。
AndroidでGoogle Talkアプリをまだ使っている場合(Google Playストアからは2013年に削除された)、同日から利用できなくなり、ハングアウトのインストールを勧められる。
Google Talkアプリはメッセージングプロトコル「XMPP」をサポートしており、これでサードパーティーアプリとメッセージのやり取りが可能だ。今後もハングアウトとXMPP採用サービス間の1対1のチャットは可能だが、6月26日以降は他のサービスとのXMPPフェデレーションはサポートしなくなる。
Android版ハングアウトでは、Googleアカウントユーザー同士のビデオチャットやメッセージングの他、SMSのメッセージも可能だが、このSMS機能がなくなる。公式ブログには終了期日は明記されていないが、GoogleがG Suiteの管理者向けに送ったメールでは5月22日になっている。
Androidユーザーは27日ごろからハングアウトを起動すると右図のようなメッセージを見ることになる。
Googleはハングアウトを企業向けコラボレーションツールと位置付けており、10日にはビデオ会議機能とメッセージング機能を「Hangouts Meet」と「Hangouts Chat」に分割すると発表した。
一般ユーザー向けチャット/メッセージングアプリとしては「Duo」と「Allo」をリリースしており、ハングアウトからこれらにシフトしていくのかもしれない。
また、同社は「Androidメッセージ」をAndroidでのSMSアプリとして強化していくとしている。
以下のGmail Labs機能は終了する。
Googleは9日にGmail向けアドオンを発表しており、企業向けG SuiteユーザーはLabsに代わる様々なアドオンを享受できるようになる見込みだ。
GmailからGoogle+プロフィールにメールする機能と、Google+サークルを利用する機能が4月24日に使えなくなる。
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