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» 2017年03月29日 11時00分 公開

Mostly Harmless:ブロックチェーンは個人情報をどのように守るのか? (2/2)

[大越章司,ITmedia]
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DeepMindはビットコインとは違うブロックチェーンを指向しているのではないか

 原文では他にも以下のような記述があります。

The systems at work are loosely related to the cryptocurrency bitcoin, and the blockchain technology that underpins it.

現在取り組んでいるシステムは、暗号通貨のビットコインとそれを支えるブロックチェーン技術と緩やかな関係があります。

 “loosely related”ということで、ビットコインのブロックチェーンそのものではない、とも読めます。ビットコインで使われているブロックチェーンでは合意形成にProof of Work(PoW)を使っており、記事にあるように大量の計算が必要になります。ビットコインの合意形成については問題点も指摘されているようですので、DeepMindも恐らく違う方法を模索しているのではないでしょうか。

クローズド型ブロックチェーンの可能性

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 また、ブロックチェーンには元祖のビットコイン型以外の方式も提案されています。ビットコインはもともと管理主体を置かない完全パブリック型ですが、この形態で合意形成を行うためにPoWがセットで提案され、この組み合わせがビットコインのキモといえるわけです。

 しかし、DeepMindのケースでは必ずしもオープンである必要はなく、管理者を置いて参加者を制限することで信頼性を高めることができると考えられ、PoW以外の合意形成方式も使えるようになると思われます。

 最近、銀行などがブロックチェーンの実用化に動き出していますが、これらもコンソーシアム型を採用するとみられます

 ブロックチェーンについては、相変わらず否定的な意見も見掛けますが、一方でいろいろな適用分野が見えてきています。近い将来、社会を根底から変えてしまうブレークスルーが起こるかも知れませんね。

著者プロフィル:大越章司

外資系ソフトウェア/ハードウェアベンダーでマーケティングを経験。現在はIT企業向けのマーケティングコンサルタント。詳しいプロフィールはこちら


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