第5世代となる「Surface Pro」やクラムシェル型の「Surface Laptop」を掲げ、フルラインアップのSurfaceファミリーで挑むMicrosoftのプレミアム戦略とは?
日本マイクロソフトは、第5世代となる新たな「Surface Pro」や、既に米国で販売されている「Surface Studio」および「Surface Dial」を2017年6月15日から日本で販売すると発表した。「Surface Laptop」も7月20日に発売する。
既に販売している「Surface Book」や「Surface Hub」に、これらの製品が加わることで、Surfaceのラインアップが一気に広がることになる。
米MicrosoftのMicrosoft Surface担当コーポレートバイスプレジデント(CVP)のパノス・パネイ(Panos Panay)氏は、「プレミアム領域におけるフルラインアップを整えることができた」と、一連の品ぞろえが完了したことを宣言した。
Surfaceの第1号製品が登場したのは、2012年6月のこと。登場からちょうど5年を迎えるわけだ。当初は、2in1 PCという新たな領域を開拓するデバイスと位置付けられてきたSurfaceだが、オールインワンのSurface Studioや、クラムシェル型のSurface Laptopなどの投入によって、既存の製品領域にも進出している。
しかしSurfaceは、既存領域で他社と競合するのではなく、プレミアム領域をターゲットとすることを選んでいる。その最たるものがSurface Bookだろう。GPUの搭載によって実現する高い性能は、クリエイターの使用にも耐えうるスペックであり、まさにプレミアムを象徴するものだ。そして、新たに追加されたSurface Laptopも、プレミアム領域を狙っている。
パネイ氏は、「Surface Laptopは、質感を非常に大切にした製品」と前置きし、「どの角度から見ても余計な線がなく、ネジも見えない。そして、ヒンジも見えない。また、アルミニウムの天板とキーボードがぴったりと合うように、少しの狂いもないデザインを実現している」と胸を張る。
特にパネイ氏がアピールするのが、ディスプレイ部を閉めるときの音だ。
「『パタッ』という音は、エレクトロニクス機器を使っているときの音というより、豪華な本を閉じたときのような感覚を覚えるはず。Surface Laptopでは、そこまで質感にこだわっている」(パネイ氏)
新たに投入したSurface Proも、進化を遂げている。CPUには第7世代のインテル Coreプロセッサを搭載。「Surface Pro 3」よりも2.5倍の性能を実現し、最大13.5時間の連続駆動時間を達成している。
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