“IT界のパリコレ”ともいわれる「SXSW 2017」で見聞きした刺激的なあれこれをレポート。今回は、ハードウェア関連のモノづくりを手掛ける面々が集まる「SXSW Create」の会場から。“本物のバナナ”で作ったデバイスや、プリンタじゃない3Dが登場します。
この記事は柴崎辰彦氏のブログ「柴崎辰彦の「モノづくりコトづくりを考える」」より転載、編集しています。
これまでは日本企業の活躍を紹介してきましたが、今回は、主に海外陣の展示を紹介します。
SXSWのメイン会場ともいえるTrade ShowWの会場から少し離れたところにあるPalmer Events Centerに、おもちゃ箱をひっくり返したような空間「SXSW Create」の会場がありました。
ニフティの「DailyPortal Z」は、日本のイベント会場でも人気のあの“デカ顔”でSXSW CREATEの会場に参戦していました。「デカ顔は国境を越える!?」と言ったかどうかは知りませんが、面白いものに言葉はいらないようです。大人も子どももみんなこの「Bigfacebox」をかぶり、写真を撮りまくっていました。
また、いまや世界中で開催される「Maker Fair Austin」のブースでは、木工のゲームを展示していました。
全米スターウォーズモデルクラブのラジオコントロールで操作できるC3POやR2D2は圧巻でした。
オープンソースのRed Hatは、ブランド向上のための展示を行っていました。
JoyLabzの「Makey Makey」は、バナナを入力デバイスにしたデモを展示していました。MaKey Makeyは、さまざまな伝導体をPCの入力デバイスとして使えるというキット。MIT Media Labの2人の研究員によるプロジェクトです。
オープンソースハードウェアの「Arduino」を搭載しており、USBケーブルでPCにつなぐと、USBキーボード&マウスとして認識します。
あとはMakey Makeyからワニクリップ付きのケーブルを伸ばし、1本を人間が持ち、他のをボタンにしたいものにつなげば、何でもコントローラーになるようです。
日本でも6000円ほどで買えるので、興味のある方はどうぞ。
なお、YouTubeの映像は面白いので、子どもと一緒に見てみてはいかかがでしょうか?。
ShopBot は、色彩も鮮やかなポータブルCNCツール「handibot」を発表していました。CNC(Computerized Numerical Control)は「コンピュータ数値制御コントロール」の略称です。製造業の生産工程における加工工程を、コンピュータで数値制御をする方法です。こんなに身近な製品もあるのですね。
こちらのYouTubeの映像では、途中でスターウォーズのヨーダが削り出される模様が出てきます。
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