まず、Dockerプライベートレジストリコンテナを稼働させるDockerエンジンのホストOS、CentOS 7.3を最新版に更新します。ホストOSがプロキシサーバ経由でインターネットにアクセスする場合は、ホストOS上の /etc/yum.conf ファイルにプロキシサーバの設定を記述してから、最新版に更新します。以下では、Dockerプライベートレジストリサーバのコマンドプロンプトを「dpr #」で表すとします。
dpr # echo "proxy=http://proxy.your.site.com:8080" >> /etc/yum.conf dpr # yum makecache fast && yum update -y && reboot
次に、Dockerエンジンのインストールに必要なパッケージをインストールします。
dpr # yum install -y yum-utils device-mapper-persistent-data lvm2
インストールが終わったら、Community EditionのDockerエンジンのYUMリポジトリを、DockerプライベートレジストリサーバとなるLinux OS上で登録します。
dpr # yum-config-manager \ >--add-repo \ >https://download.docker.com/linux/centos/docker-ce.repo
Community EditionのDockerエンジンには、毎月リリースされる「Edge」と、約3カ月ごとに安定版としてリリースされる「Stable」があります。Edgeは、バグ修正やセキュリティ対策が施されたものになります。もしEdgeで提供されるDockerエンジンをインストールしたい場合は、以下のようにEdgeのリポジトリを有効にします。
dpr # yum-config-manager --enable docker-ce-edge
Edgeを無効にし、安定版のStableのみを利用する場合は、Edgeのリポジトリを無効にしておきます。今回は、Edgeを無効にします。
dpr # yum-config-manager --disable docker-ce-edge
インストール可能なDockerエンジンをリストアップします。Edgeのリポジトリを有効にするか無効にするかで表示が異なりますので、注意深く確認してください。
dpr # yum list docker-ce.x86_64 --showduplicates ... docker-ce.x86_64 17.03.0.ce-1.el7.centos docker-ce-stable docker-ce.x86_64 17.03.1.ce-1.el7.centos docker-ce-stable docker-ce.x86_64 17.03.2.ce-1.el7.centos docker-ce-stable docker-ce.x86_64 17.06.0.ce-1.el7.centos docker-ce-stable
上記より、安定版のDockerエンジンがインストール可能であることがわかります。
ここまでの作業で、Dockerエンジンをインストールする準備が整いましたので、yumコマンドを使ってDockerエンジンをインストールします。
dpr # yum makecache fast && yum install -y docker-ce
DockerエンジンのRPMパッケージをインストールしたら、Dockerエンジンのプロキシサーバを設定します。プロキシサーバを経由せずにインターネットにアクセスする場合は、この設定は不要です。
dpr # mkdir /usr/lib/systemd/system/docker.service.d/ dpr # vi /usr/lib/systemd/system/docker.service.d/http-proxy.conf [Service] Environment="HTTP_PROXY=http://proxy.your.site.com:8080" Environment="HTTPS_PROXY=https://proxy.your.site.com:8080"
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