Billboardが、シングルおよびアルバムのチャートの集計で、2018年から「Apple Music」や「Amazon Music」などのサブスクリプション制有料サービスに重み付けするようになる。
ポピュラー音楽のヒットチャートを提供する米音楽誌Billboardは10月19日(現地時間)、シングルチャート「Billboard Hot 100」およびアルバムチャート「Billboard 200」のストリーミングデータの集計方法を2018年から変更すると発表した。「Apple Music」などのサブスクリプション(定期購入)制サービスでの再生に重み付けする。
Billboardは、ラジオでの放送、CDやオンラインでの販売、ストリーミングを総合してランキングを集計している。
ストリーミングデータは現在、Hot 100では「Apple Music」「Amazon Music」「Spotify」「YouTube」などのオンデマンドのサービスと「Pandora」や「Napster」のようなプログラムされたサービスでの楽曲再生を集計に使っており、オンデマンドの重みを多くしている。変更後は、Apple MusicやAmazon Musicなどのサブスクリプション制サービスおよびSpotifyやSoundCloudなどの有料/無料で広告表示のハイブリッドサービスの重みが、YouTubeのような広告のみの無料サービスより大きくなる。
アルバムチャートのBillboard 200では現在、サブスクリプションサービスのオンデマンドを1つの層として集計しているが、変更後は有料と無料の2つの層に分け、有料に重み付けする。アルバムチャートには従来のアルバム売り上げも含まれる。
Billboardは、これらの集計方式の変更は、ストリーミングサービスでの近年の音楽消費形態の変化に合わせたものだとしている。音楽ストリーミングでは、プレイリストのような聴き方の選択肢が増え、サブスクリプションサービスではシングル楽曲の独占先行配信のようなオプションも増えてきた。
Billboardが集計に加えているストリーミングサービス一覧を以下に転載しておく。
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