大日本印刷(DNP)が、NFC対応のスマートフォンをATMにかざすことで入出金を可能にする銀行向けのASPサービスを発表した。
大日本印刷(DNP)は、銀行のキャッシュカードの代わりに、NFC対応スマートフォンをATMにかざして現金の入出金が行えるクラウドサービス「DNPスマートデバイス向けATM取引認証サービス」を2018年から開始する。
このサービスは、金融機関向けに、ICキャッシュカードの情報をネットワーク経由でスマホアプリに登録するカード発行機能や、そのスマホをATMにかざすと現金の入出金が可能となる機能などを提供するもの。
利用者は、ATMに設置されたリーダーライターにスマートフォンをかざすことで、現金の入出金取引ができるようになる。また、ATMの待ち時間にスマートフォンで取引内容を事前に入力しておけば、ATMでの操作時間を短縮できる。
サーバとスマホアプリをASPサービスとして提供するため、金融機関は基幹システムなどを大幅に改修する必要なく導入できるという。
スマホアプリは、既存のICキャッシュカードでのATM取引の仕組みに準拠した仕様。キャッシュサービスに使用するサーバは、クレジットカード業界のグローバルセキュリティ基準であるPCI DSSに準拠しており、口座番号などのデータを安全に管理できるとしている。
また、口座番号などの重要データは、スマートフォンに記録せずサーバで管理するうえ、アプリの改ざん防止に備えた堅牢化、難読化を行うことで高度な情報セキュリティを担保している。
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