Googleを傘下に持つAlphabetの7〜9月期決算は、広告好調で2桁台の増収増益、過去最高益を記録した。スンダー・ピチャイCEOは「Pixel 2」シリーズが好調で、販売国を拡大していく計画だと語った。
Googleを傘下に持つ米Alphabetは10月26日(現地時間)、2017年第3四半期(7〜9月)の決算を発表した。AlphabetはGoogleが組織再編で設立した持ち株会社で、2015年10〜12月期からGoogleとその他の傘下企業(other bets)の業績を分けて開示している。
Alphabet全体の売上高は前年同期比24%増の277億7200万ドル、純利益は33%増の67億3200万ドル(1株当たり9.57ドル)だった。GoogleおよびYouTubeでの広告が好調で、純利益は過去最高。売上高、1株当たりの純利益ともに、アナリスト予測(売上高は272億ドル、1株当たり純利益は8.33ドル)を大きく上回った。
Googleの売上高は前年同期比19%増の274億7000万ドルで、前期同様にAlphabet全体の約99%を占めた。営業利益は29%増の87億4400万ドル。検索と連動した広告の伸びを示すペイドクリック数は47%増加。前期比では6%増だった。モバイル端末の普及とYouTubeのTrueView広告の影響で下落が続いているクリック単価(CPC、クリックごとに広告主がGoogleに支払う単価)は18%減、前期比では1%増加した。
主要な収入源である広告以外(YouTube Red、Google Play、オリジナルハードウェアなど)からの売上高は40%増の34億500万ドルだった。
ムーンショット部門のX、Google Fiber、Calico、Nest、Verily、GV、Google Capitalをまとめた「その他」の売上高は53%増の3億200万ドル、営業損失は前期より4900万ドル減り、8億1200万ドルだった。
業績発表後の電話会見でGoogleのスンダー・ピチャイCEOは日本では発売していない新フラグシップ端末「Pixel 2」シリーズについて「より多くの国々、多くの小売業者を通しての販売を計画している」と語った。また、「Pixelの予約受付初日の予約数は昨年の2倍以上だった」とも語った。
台湾HTCのPixelチーム買収についての質問に対しては、ハードウェアについて真剣に取り組んでおり「ハードウェアとソフトウェアの統合は新たなコンピューティング推進するものだ」と語った。
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