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» 2017年12月31日 07時00分 公開

情シスが働き方を変えていく! LT大会でヒントやアイデア続々の「俺情2017年大忘年会」俺たちの情シス 第10回 レポート(2/4 ページ)

[タンクフル,ITmedia]

“コミュ力”強化には相手の業務に関する資格取得も有効

 続いて登壇したのは、某官公庁にお勤めのYさん。巨大な組織だけに、部門やセクション、業種などが違うと、同じ言葉が全く違った意味で使われていることがあり、そこが情シスの仕事をこなすうえでの障害になることもあるそうです。

 例えば人事系のシステムを作る場合、具体的な要望を確認しようと「どうやればよいですか?」と聞いても、相手は忙しいことを理由に詳しく教えてくれなかったり、切り口を変えて「業務を見せてほしい」と頼んでみても、「個人情報保護法に抵触するので見せられない」と逃げられたりと、コミュニケーションが難しいときがあるとか。かといって、分かる範囲で開発を進めてしまうと、「とんでもないものができる(笑)」とYさん。

 そこでYさんは、相手の業務に関する「資格」を勉強することにしているそうです。その理由は、「資格を勉強すると、相手が言っていることが“ちょっとだけ”分かるようになるから」。関連する法律が分かると相手の業務を理解しやすくなり、コミュニケーションが少しはスムーズになるそうです。

 資格取得の勉強にあたっては、受験参考書がおすすめだとYさん。“ここが重要”とポイントが分かりやすく書かれており、「初級のものであれば、その業界で一番の基礎がまとめられているので、基礎的なポイントを理解するのにピッタリ」とのこと。「ポイントだけでも理解すれば、その業務の“最低限のこと”は分かるし、少しでも知識があると、相手の対応が違う」といいます。

 毎日の業務が大変で「資格の勉強なんて大変」と思う人もいるでしょうが、Yさんは「コミュニケーションのための資格取得なので、気楽な気持ちで受けてみればよいのでは」とアドバイスします。最近は働き方改革で残業をなくす会社が増えていることから、Yさんは「そんなときに、資格の勉強をしたらどうでしょうか」と提案しました。

 そんなYさんは、情シスとして取得したい「CISA(公認情報システム監査人)」についてはまだ勉強中ながら、2017年には、高圧ガスの製造販売に関する資格を取得したとか。「“水素ステーションのオヤジ”になれる」と笑いを誘っていました。

より良い業務環境を作ることを優先的に考える

 大手ゲーム会社でシステム管理を担当するHさんは、転職してまだ1年。入社して半年ほどで、佐賀にデバッグセンターを設立するという大きな仕事を任されたそう。しかし、そのプロジェクトが一筋縄ではいかなかったようです。

 デバッグセンターの設立は7月18日と決まっていたものの、実際に現地の状況を確認できたのが6月上旬で、現地調査からオープンまでが1カ月ほどしかありませんでした。さらに、佐賀と東京の拠点間を結ぶ専用線が間に合わないことも明らかに……。専用線がなければ基幹システムを接続できず、佐賀で業務を始めることができません。「特に入退出システム、勤怠データ、監視カメラが課題でした」(Hさん)

 そこでHさんは、まずインターネット回線を確保し、佐賀拠点専用に臨時のサーバを構築。これにより、入退室システムを稼働させ、臨時サーバから勤怠データを取得して集計するツールも準備しました。次に、佐賀拠点専用の監視サーバと監視システムを構築し、監視カメラのデータを収集、管理する環境を整えました。

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 この作業でHさんが重視したのは、現場スタッフへの影響を最小限に留めつつ、東京と同じ環境にすることだったといいます。この努力の結果、当初の日程通り、7月18日に無事に佐賀のデバッグセンターの稼働がスタート。ちなみに、その後に佐賀と東京間の専用線が用意され、9月11日からは常時接続の環境で運用されているとのことです。

 このように特殊な条件下でも目的を達成できた要因として、Hさんは「関係する部署全てが、チーム一丸となって対応した」ことを挙げました。

 また、この経験を通して、Hさんは仕事に取り組む際の意識が変わったといいます。「情報共有は細かいことでもタイムリーに行うようにし、社員により良い環境を作ることを優先的に考えながら業務を進めるようになりました」(Hさん)

 さらに、以前は属人化していた業務体制を見直し、手に負えない場合はチームで対応して業務を進められるよう、常に意識するようになったそう。こうした変化を経て、「より質が高く、スピーディーな対応ができるようになった」といいます。

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 「業務にがむしゃらに取り組みつつも、この1年はこの会社の仕事のやり方を身に付けるよい機会になりました」(Hさん)

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