Facebook、メディア支援プロジェクト「Local News Subscriptions Accelerator」 Boston Globeなどが参加

Facebookが、地域メディアの電子版加入者増進プロジェクト「Local News Subscriptions Accelerator」を立ち上げた。300万ドルを投じ、Boston GlobeやChicago TribuneなどのFacebook内外でのプレゼンス強化を支援する。

» 2018年02月28日 12時42分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebookは2月27日(現地時間)、「Facebook Journalism Project」の一環として、地域メディアの電子版加入者増促進のためのプロジェクト「Local News Subscriptions Accelerator」を立ち上げたと発表した。

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 Journalism Projectは、昨年1月に“健全なニュースエコシステム”構築と“ジャーナリズムの向上”を目的として立ち上げたイニシアチブ。新プロジェクトは、300万ドルを投じ、米国内の地域メディア10〜15社を対象に、3カ月のプログラムとして展開する。

 メディアが、Facebook内外でのプレゼンスを高め、加入読者を増やすための戦略を立てることを支援する。プログラムのカリキュラムは、元New York Timesの幹部でデジタルメディアコンサルタントのティム・グリッグス氏が構成する。

 既に、The Atlanta Journal-Constitution、The Boston Globe、The Chicago Tribune、The Dallas Morning News、The Denver Post、The Miami Herald、The Minneapolis Star Tribune、The Omaha World-Herald、The Philadelphia Inquirer、The Seattle Times、The San Francisco Chronicle、The Tennessean、Newsdayが参加を表明している。

 Facebookはメディアの記事をFacebookの公式アプリ内で高速に読めるとうたう「Instant Articles」を提供しているが、メディアからは収益率などをめぐって不満が高まっている。

 また、今年に入って実施したニュースフィードのアルゴリズム変更で、メディアや企業からの投稿より友達からの投稿を優先したため、メディアや企業からの投稿の表示が1ポイント減少すると予測している。

 批判されている虚偽ニュース拡散を緩和するためにも、信頼できる地域メディアの投稿のニュースフィード上でのプレゼンスが高まることは、Facebookにとってメリットになりそうだ。

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