QRコードを使って銀行口座間の送金を可能に NTTデータ、バンキングアプリ「My Pallete」で提供へ

NTTデータは、岩手銀行など、地銀など18の金融機関が利用するスマホ用バンキングアプリ「My Pallete」に、QRコードを使って銀行口座間の送金ができる新機能を追加する。

» 2018年09月27日 19時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 NTTデータは2018年9月26日、スマートフォン向けバンキングアプリ「My Pallete」に、QRコードを使って銀行口座間の送金ができる機能を新たに追加すると発表した。2018年内に提供する予定。

 これまで振り込みの際に必要だった振込先の口座番号の確認や画面への手入力が不要になり、QRコードの読み取りと簡単な手順で送金ができるようになる。

Photo 「My Pallete」を使った送金イメージ
ALTALTALT 「My Pallete」の画面イメージ。左から、メッセージアプリと連携した送金(非対面)、QRコードでの送金(対面)、送金履歴からの送金

 NTTデータでは、QRコードによる口座間送金は、金融機関の口座間で日本円を直接やりとりするため、他の個人間送金手法で必要なチャージや換金の手間や手数料が不要で、用途を制限されることもないなど、利便性が高いと説明。

 今後は、店舗での決済シーンや複数金融機関にまたがる代金清算への対応、金融機関外のサービスとの連携などの検討を進め、サービスの高度化を目指すとしている。

 なお、今回開発した送金機能では、アプリと金融機関の基幹系システムとの接続はNTTデータが提供する金融機関向けクラウドサービス「OpenCanvas」の「更新系API」を活用して実現した。OpenCanvasは、金融系オープンAPIを集約、共通化するSoE基盤として、約7割の金融機関が利用している。

 現在、開発検討で協力した岩手銀行など、複数の金融機関が同機能の採用を検討しており、NTTデータでは、OpenCanvasでのAPI提供を通して展開していく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ