とはいえ、環境はそう簡単に変えられるものではない場合が多いだろう。時には、与えられた環境で仕事をするしかないときもある。
ここでマインドが間違っていると、大きく差が出てしまう。
当然、後者の方が圧倒的に伸びる。与えられた環境であっても、自分なりに意味付けをして、前向きに向き合う。試しに全力でやってみる。
そして、経験から学ぶことを大事にしてほしい。
人間は経験からしか学べない生き物だといわれている。書籍や先生から教えられることは、「学んだこと」ではなく、「聞いたこと」にすぎない。
聞いたことを、試しにやってみて、内省し、自分の中に落とし込んではじめて学んだことになる。本来、どんな環境でも、これができるはずなのだ。好みの環境ではなくても関係ない。その環境を“しゃぶり尽くすこと”が成長には不可欠だ。
諦めてしぶしぶと仕事をしている人に比べて、何十倍も伸びる。環境のせいにせず、経験から学ぶ姿勢を持っている人は、少し話すとすぐに分かるものだ。
あなたは、選びに選んだ環境(会社)を使い倒せるだろうか?
上記の「変革マインド」と「経験学習マインド」が備わっていれば、どこへ行っても大丈夫なはずだ。
会社選びはゴールではない。その先で、何をどう経験して、どうやって「セカンドキャリア」を展開させていくか。どうやって人生を豊かにしていくか。2つのマインドさえ備わっていれば、きっと素晴らしい経験ができるだろう。
ファーストキャリアを選ぶ際は、ぜひそのあたりまで考えてほしい。なんせ人生100年時代。先は長い。楽しんで生きたいものだ。
コンサルティング会社、ケンブリッジのコンサルタント。一級建築士。ファシリテーションとITを武器に変革プロジェクトを支援しています。
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