そして最後に「失敗しないRPA・RDA導入のステップ」として、次の5点を提示しました。
岡本さんは、RPA(RDA)の導入、活用で目指すのは、「私たちがいなくても勝手に仕事ができている状態にすることです。これは理想なのか、理想じゃないのかよく分からないけれど、やってみたいですね」と語り、LTを締めくくりました。
LTの後は、来場者を交えた質疑応答タイムがスタート。会場からは、「実際にRPAを入れたけど、24時間動くと思ったらそうじゃなかった。夜中にログも残さずに『死んでいる』ことがよくある」といった生の声や、「運用管理に困っている、何かよい方法はないの?」といった質問が投げ掛けられました。
この質問には、アイティメディアの後藤が、住友林業情報システムの事例を交えて回答。「『RPAの人事部』を作って各ロボットの履歴書を作り、メンテナンスの履歴も残して、どこでどのように働いているかを記録して管理している」と紹介しました。
さらに会場からは、「RPAの導入に当たって、どの部署が主導で動いたかを教えてほしい」という声も。岡本さんはこの質問に対して、「Gaiaxの場合は、全部の部署が導入に動いた」と説明。「管理部もそうでしたが、労務部も経理部も、財務部も、集計処理などを自動化できれば便利になるということで動いてくれました」と振り返ります。
ただし、全ての会社でいろいろな部署がRPAやRDAの導入に向けて積極的に動いてくれるとは限りません。そんなときはどうしたらよいのか――。ある参加者の方の会社では、社内の人たちに興味を持ってもらうために、「社内での導入事例」をイントラネットのポータルで公開し、「こんな効果がありました」「業務時間を○○時間も短縮して、早く帰れるようになりました」など、“おいしく”かつ“うれしい”メリットを紹介しているということでした。
RPAやRDAの導入と活用にまつわる情シスの悩みをテーマにした今回の「俺たちの情シス」。導入の課題やつまずきポイント、社内の巻き込み方など、体験したからこそ分かる「ナマの声」聞くことができたと盛況のうちに幕を閉じました。悩み多きRPAの導入について話し合う俺情、第2回もあるかも!?
「この業務を自動化したい」――そう願うあなたが、RPAを開発するべき“3つの理由”
“RPA×AI”で業務効率化を支援する「Roboforce」 RPA人材教育やモックアップ提供も――RPAテクノロジーズとaiforceが提供開始
話題の「RPA」にはこんなリスクも――KPMGが指南する対策とは
成功事例だけ見てて大丈夫? 「RPAしくじり先生」が教えてくれる失敗への落とし穴Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.