今回の更新プログラムでは39件の脆弱性が修正された。IEやWindows、.NET Framework、ChakraCoreなどに、「緊急」の脆弱性が存在する。
米Microsoftは12月11日(日本時間12日)、12月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。
Microsoftによると、更新プログラムはInternet Explorer(IE)とEdge、Windows、Office/Office Services/Web Apps、ChakraCore、.NET Framework、Dynamics NAV、Exchange Server、Visual Studio、Windows Azure Pack(WAP)の各製品と、Adobe Flash Playerが対象となる。
このうちIEやWindows、.NET Framework、ChakraCoreなどに、深刻度がMicrosoftの4段階評価で最も高い「緊急」の脆弱性が存在する。
セキュリティ企業Trend Micro傘下のZero DayInitiative(ZDI)によれば、今回の更新プログラムでは39件の脆弱性が修正された。内訳は「緊急」が9件、「重要」が30件となっている。
中でもWindowsカーネルの権限昇格の脆弱性(最大深刻度:重要)については、既に攻撃の発生が確認されている。ZDIは、この脆弱性がマルウェアに利用され、他の脆弱性と組み合わせて標的型攻撃に使われている可能性が大きいと指摘する。
また、.NET Frameworkのサービス妨害の脆弱性(最大深刻度:重要)は既に情報が一般に公開されているものの、攻撃の発生は現時点で確認されていない。
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