仙台市は、デリバリ―コンサルティングのRPAツール「ipaS」を活用し、9種類の行政事務作業を自動化する実証実験を実施。大量に発生する定型作業に加え、日常的に行う定型的な事務作業も対象に作業軽減効果を検証し、有効性を確認したことから、RPAの本格導入を開始した。
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アイネスとデリバリ―コンサルティング(DLC)、三菱総合研究所(MRI)は2019年7月18日、仙台市と共同で実施した「行政事務におけるRPAツール利活用の有効性確認の実証」で、9つの行政事務作業にRPA(Robotic Process Automation)ツール「ipaS」を導入し、最大95%の業務負荷軽減効果が認められたと発表した。実証結果を受け、仙台市では2019年7月からipaSの本格導入を開始した。
ipaSは、DLCが開発したデスクトップ型RPAツール。PC上で行うマウスやキーボードのあらゆる操作を記録し、自動化する。画像認識機能により、PCの画面上に表示された画像、項目、値を正確に認識しながら操作を自動化するため、画面が表示される操作であれば、ノンコーディングでスクリプトを作成でき、どんなシステムやアプリケーションでも自由に制御できるようになるという。コマンドラインの操作もエミュレートでき、画面が表示されないバッチ処理(バッチプログラム)の自動制御も可能だ。
ipaSの自動化スクリプト作成画面。PC上でのマウス操作(クリック、ダブルクリック、ドラッグ、マウスホイール操作など)やキーボード操作を簡単に登録できる機能を備え、ノンコーディングでスクリプトを作成できる(出典:デリバリ―コンサルティング「ipaS」)
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