ゴディバジャパンは、SaaS型管理会計・予算管理ソリューション「Oracle EPM Cloud」を導入し、新たなグローバル連結会計システムを構築した。グループ経営における意思決定の迅速化と高度化を図り、経営体制を強化する。
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日本オラクルは2010年1月22日、ゴディバジャパンが、事業体制の変革と俊敏性を備えた経営強化を目的に、Oracleのクラウド型経営管理ソリューション「Oracle Enterprise Performance Management(EPM)Cloud」を導入し、グローバル連結の会計システムを構築したと発表した。日本、オーストラリア、ベルギーの会計データを連結し、グループ全体の意思決定の迅速化、高度化を目指す。
Oracle EPM Cloudは、管理会計や予算管理で必要となるデータの入力、連携から、各種計算処理、レポート、分析をトータルで実現し、予実管理まで兼ね備えたSaaS(Software as a Service)ソリューション。各種計画策定、管理会計、業績管理業務などに適用でき、インサイトの活用により、業績管理や予算管理を高度化し、経営判断のスピード向上や将来予測などのEPM(企業パフォーマンス管理)を支援する。
チョコレート菓子などの輸出入、製造、販売を行うゴディバジャパンは、2019年6月に、独立系投資ファンドであるMBKパートナーズが株主となり、ゴディバ社の日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの事業、日本と韓国の免税店事業、ベルギーにある工場を傘下に収める本社機能を持つことになった。
この事業体制の変更に伴い、ゴディバジャパンを軸とした連結会計システムを構築することが急務となった。従来は、各国で異なる会計システムを使用し、連結会計システムは親会社のシステムを利用していた。
また、事業の成長戦略として、従来の百貨店やスーパーなどの店舗に加え、複数の販売チャネルを組み合わせたオムニチャネル戦略を推進するため、多角的な視点で経営を可視化できる新たな経営管理基盤を構築する必要があったという。
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