I-PEX、サプライチェーンの統合管理にSAPの製造業向けERPを導入

精密金型メーカーのI-PEXは、クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」と製造業向けERP「SAP Digital Manufacturing Cloud」の導入を決定した。2022年から稼働を開始する予定だ。

» 2021年03月10日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 SAPジャパンは、精密金型メーカーのI-PEXが、クラウドERP(統合基幹業務システム)スイート「SAP S/4HANA Cloud」と製造業向けERP「SAP Digital Manufacturing Cloud」の導入を決定したと発表した。

 コネクターやエレクトロニクス機構部品などを手掛けるI-PEXは、2008年1月にSAPのERPシステムを導入した。国内の6工場と海外の7拠点(上海、シンガポール、マレーシア、インドネシア、香港、台湾、韓国)から導入を開始し、2010年4月にはグループ全社と全拠点への導入を完了して経営基盤を統合した。現在は、国内外の拠点と連結子会社を含む21社で同システムによってビジネスプロセスを統一している。

 こうしたシステムの運用は、SAPジャパンとインフラベンダー、アプリ運用保守ベンダーがそれぞれ進めていたため、トラブル発生時などにはこれらの企業と個別に連絡を取る必要があり手間や時間がかかっていた。中長期のシステム運用維持に必要な計画や予算化の調整も複雑になりつつあった。

2022年から稼働開始予定 SAP S/4HANA Cloud採用の決め手は

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