Private MEC(プライベートMEC)とは? AWSがOutpostsを使ったサービス提供を開始、採用事例も

米国で5Gインフラの整備と併せてPrivate MEC(Multi-access Edge Computing)の取り組みが進む。エッジからクラウドへのデータスループット向上に注目が集まる中、米国ではAWSがVerisonとMECで協業し、Outpostsに5Gの高速無線ネットワークを統合して、プライベートMECを提供する。

» 2021年04月06日 18時07分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 クラウドは便利なサービスだが、工場や大規模イベントなど、オンプレミスで大量のデータをリアルタイムに処理する必要がある用途では遅延やスループット性能を満せない場合がある。こういったケースでは「AWS Outposts」のようなエッジソリューションの活用が一つの候補となる。この際の課題となるのは運用をいかにシンプルにし、どうクラウドにつなぐかだ。

 Amazon Web Services(AWS)は2021年4月5日(現地時間)、Verizonと協力して企業向けのPrivate MEC(プライベートMEC、Private Multi-access Edge Computing)の提供を開始すると伝えた。AWS Outpostsをクラウドにつなぐ方法として、Verizonが提供する高速5Gネットワークの機能を利用する。同日、Verizonも同様の情報を公開している。

Amazon Web Services Verizonの発表動画で示されたPrivate MECのデモ(出典:Verizon)

AWS Outpostsと5Gで構築するPrivate MECとはどんなものか

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.