沖縄市は、新型コロナワクチン集団接種の円滑化に向け、SAPジャパンとクアルトリクスのソリューションを組み合わせた「ワクチン・コラボレーション・ハブ」を導入した。ワクチン接種の進捗状況や2回目の接種案内、副作用確認など、住民へのフォローまでを可視化して一元管理する。
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SAPジャパンとQualtrics(クアルトリクス)は2021年5月27日、沖縄市がワクチン接種の円滑な進行と確実な管理に向け、両社のソリューションを組み合わせた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種支援ソリューション「ワクチン・コラボレーション・ハブ(VCH)」を導入したと発表した。
沖縄市は、2021年5月12日からVCHの稼働とともに、市民へのCOVID-19のワクチン集団接種を開始している。
VCHは、製薬企業によるワクチンの供給と流通を管理し、政府と産業パートナーによる集団ワクチン接種プログラムの調整と展開を支援するソリューション。サービス基盤は、SAPの医薬品サプライチェーン管理ソリューション「SAP Information Collaboration Hub for Life Sciences」をベースに、Qualtricsのエクスペリエンスマネジメント(XM)ソリューション「Qualtrics XM Platform」を組み合わせて開発された。SAPとQualtricsによって2020年11月から全世界で提供されている。
日本では、グローバルで展開されているサービスを基に、住民へのワクチン提供と接種状況の管理を支援する自治体向けサービスとしてカスタマイズし、2021年2月から提供を開始した。日本語OCRや音声認識、音声合成などのAI技術を持つLINEと協業し、コールセンターによる予約受け付けに音声応対AIサービス「LINE AiCall」も取り入れている。
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