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» 2021年03月03日 07時00分 公開

コロナ禍で意識に変化 クアルトリクスが語る従業員エクスペリエンス成功のカギ

従業員エクスペリエンス管理製品を先導するクアルトリクスは、2020年度の従業員調査結果と2021年の事業戦略を発表した。同社の調査から判明した、2020年の従業員エンゲージメントのトレンドと従業員エクスペリエンス成功のカギとは。

[指田昌夫,ITmedia]

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 従業員エクスペリエンス管理(以下、XM)のソフトウェアを提供するクアルトリクスは2021年2月22日、オンライン記者説明会を開催した。本稿は、その中で同社が説明した2020年度の従業員調査結果と2021年の事業戦略を紹介する。

クアルトリクス EXソリューションストラテジーディレクター 市川幹人氏

 クアルトリクスのEX(従業員エクスペリエンス)ソリューションストラテジーディレクターの市川幹人氏によると、2020年の従業員エンゲージメントのトレンド調査は2020年10月〜11月に、グローバルの主要20カ国で企業の正社員を対象に実施された。世界1万1864人から回答があり、うち日本人は800人となっている。

 従業員エンゲージメント調査は、満足度ではなく「従業員自身がどれだけ仕事に貢献しようという意思があるか」を調べたものだ。プログラムされた複数の質問に対する回答結果を基に推定する。クアルトリクスの調査においては、エンゲージメントを表す指標として「自発的な貢献意欲」「自社に対する愛着や誇り」「継続勤務意向」「仕事のやりがい」の4項目をスコアリングする。

COVID-19の影響で従業員エンゲージメントの主要項目にも変化が

 市川氏はまず、2020年の企業に対する従業員のエンゲージメントの変化を説明した。それによると、グローバルを問わず2019年と比較して2020年のエンゲージメントは増加した。特に日本は、もともとグローバルと比べて数値が低かったが、2019年の35%に対して47%とプラス12ポイントの増加を示した。

 市川氏は、調査結果について「調査前は、COVID-19によって企業に対するエンゲージメントは低下するのではないかという見込みもあったが、結果は逆に増えていた。LIXILが独自に実施した調査においても、国内企業のエンゲージメントは向上している。コロナ禍において企業が実施したさまざまな施策に対する、従業員の評価が反映されたと考えている」と語る。

 クアルトリクスは、調査結果から従業員のエンゲージメントに重要な要因を分析しているが、それがCOVID-19によって大きく変化した。

 「2019年までのエンゲージメントを高める要因は、経営陣の意思決定に対する信頼感や自分の仕事に対する評価が上位だった。それに対して2020年は、チームワークへの誇りや企業の一員である実感、働くときの安心感などが上位を占めて様変わりしている。COVID-19の影響がいかに従業員の心情に大きな影響を与えたのかを如実に示している」(市川氏)

2019年と2020年のエンゲージメント要因の比較(出典:クアルトリクス)

 従業員は、テレワークによってチームとしての一体感をより求めるようになったといえるだろう。市川氏は、これについて「帰属意識の高まり」と説明する。「従業員が『企業の一員である』と感じる理由は、エンゲージメントを高める他の要因とも共通項がある。不透明な状況下でも、安心して働くための環境を企業が提供できていたかどうかも、従業員エンゲージメントを左右する要因となった」(同氏)

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