国際的なスポーツイベントはサイバー犯罪者にとって格好のイベントだ。すでに日本のユーザーを標的としたワイパー型マルウェアが確認された。期間中にはこれをテーマにしたサイバー攻撃が増加する見込みのためセキュリティ対策の強化が急がれる。
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サイバー攻撃は、標的の関心を集めるためにしばしば時事をテーマに扱うことがある。特にマルウェア感染の最初のステージとなるフィッシングメールやメッセージでは時事を使った巧妙な文章でユーザーの興味を引き、添付ファイルを開かせたり、リンクをクリックさせたりする。国内で開催中の国際的なスポーツイベントもテーマとして扱われることが多い。
三井物産セキュアディレクションは2021年7月21日、「東京五輪に関係する日本語のファイル名を持つマルウェア(ワイパー)の解析」で国内で開催中の国際的なスポーツイベントに関連するファイルを装ったマルウェアが、ウイルススキャニングができるWebサイト「VirusTotal」にアップロードされたことを確認したと伝えた。
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