企業のDX進展に伴い、パブリッククラウド市場が高成長を続けている。ただ、最新の調査によると、ユーザーにとっての課題が浮かび上がってきた。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
Amazon Web Services(AWS)は37%、Microsoftは36%、Googleは54%――。この数字は、ハイパースケールのパブリッククラウドをグローバルで展開する大手3社における、クラウドサービス事業の2021年4〜6月期売上高の前年同期比伸び率である。2021年7月下旬、相次いで発表した。
この高成長ぶりは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でクラウドベースのテレワークが増えたことも背景にあるが、実はそれ以前から数年間続いている。つまり、クラウドサービスが企業におけるITの利用形態を効率化し、さらにビジネスを変革するDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のソリューションとして着実に浸透してきたことを示しているというのが、筆者の見方だ。
ただし、国内市場を対象にした最新の調査からは、パブリッククラウドのユーザーにとっての課題が浮かび上がってきた。その最新調査とは、MM総研が2021年7月15日に発表した「国内クラウドサービス需要動向調査」だ。国内企業2万8868社を対象に、2021年6月中旬にWebアンケート形式で実施したものである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.