PINや非接触の決済が増加する中、ナンバーレスのクレジットカードが普及しつつあります。この流れに乗じて他のカードもナンバーレスになってほしいものですが、一筋縄ではいかないようです。
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先日久しぶりに新しいクレジットカードを作りました。“必要に駆られて”というよりもほぼ興味半分で取得したこのクレジットカードは、「ナンバーレス」と呼ばれるタイプです。このクレジットカードは裏面に名前と発行年月が記載されているのみで、既存のタイプでは表面に大きく印字されているカード番号や有効期限、セキュリティコード(CVV2/CVC2)が記載されていません。
筆者は三井住友カードで同カードを取得しましたが、近年こうしたナンバーレスのクレジットカードの取り扱いが増加しています。2019年にはAppleが同タイプのクレジットカード「Apple Card」を発表しました。
ちなみにナンバーレスのクレジットカードにもカード番号はあり、専用のスマホアプリでカード番号やセキュリティコードを確認できます。専用のスマホアプリでカードの所持情報を持っていないとカード番号が分からないため、万が一紛失した場合でも高額のネット決済に悪用されるリスクはグッと下がります。「知らないことが最強のセキュリティ」を地で行く、非常に面白い“ガジェット”だと思います。
ナンバーレスのクレジットカードにより強固なセキュリティを導入するとしたら、スマホで確認するたびにワンタイムのカード番号が発行されるといった仕組みが考えられますが、現状ではそこまで進んではおらず固定の番号が割り振られています。
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