ニューノーマルの働き方として主流になりそうなハイブリッドワーク。だが実践するには、従業員のストレス増大やセキュリティインシデント発生といった「失敗」を生まないために注意すべきポイントが幾つかありそうだ。日本HPの話を基に考察する。
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「今も続くコロナ禍の中で、多くの企業がニューノーマル時代に向けて仕事の在り方そのものを変えていこうと取り組んでいる。その中で、(オフィス勤務とテレワークを組み合わせた)ハイブリッドワークは働く場所の多様化への対処策となるが、HPはこれを『いつでもどこでも働けるワークスタイル』と捉え、さまざまな支援策を展開している」
日本HPの九嶋俊一氏(専務執行役員パーソナルシステムズ事業統括)は、同社が2022年1月20日にオンラインで開いたメディア向け事業説明会で、今後の注力領域として挙げた「ハイブリッドワーク」についてこう切り出した。
グローバルのPC市場で常に激しいトップシェア争いを繰り広げているHPは、今後ハイブリッドワークの多様なニーズに対応したPCが求められることを見越して、その利用環境を研究、分析している。今回の会見で、九嶋氏が説明したそのエッセンスが興味深かったので、ここで取り上げて考察したい。
九嶋氏は企業がハイブリッドワークに取り組む際のポイントについて、社員およびIT部門(注)の立場から次のように指摘した。
(注)本稿では、IT部門と情報システム部門の両方をまとめて「IT部門」として記載する。
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