近年、RFIDタグなどモノを追跡するためのデバイスの導入量が急増しているが、企業はこうしたIoTデバイスへの投資だけで満足してはならない。これから目指すべき「コネクティッドサプライチェーン」には別の投資も必要だ。
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近年の安価なRFIDタグ(注1)やWi-Fi対応のマシン、デバイスの急増は、IoT(モノのインターネット)がサプライチェーンにおいて欠かせない存在であることを意味している。倉庫管理者とサプライチェーンの専門家は、これらの機器によって製品が物理的にどこにあるか、あるいは障害発生の有無を知ることができる。しかし、こうしたメリットは、IoTによって統合された「コネクテッドサプライチェーン」の潜在能力の一部にすぎない。
(注1)荷主に関する情報などのデータを非接触で読み書きするタグ。
MHI(アメリカのマテリアルハンドリング、ロジスティクス、サプライチェーンの協会)と、会計事務所・コンサルティング会社であるDeloitteは『2021 MHI Annual Industry Report』(2021年版 MHI年次業界レポート)で「Innovation Driven Resilience」(イノベーション主導のレジリエンス)として、世界中のサプライチェーンの専門家、1000人以上を対象にサプライチェーンにおけるイノベーション投資について調査した。
同調査によると、回答者の27%が現在産業用IoTを使用しており、46%が「5年以内に使用する」と回答している。安価なRFIDタグによってデバイスの接続コストが軽減し、接続される製品数は増える傾向にある。
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