ディープインスティンクトの調査によると、2021年は最新のセキュリティ技術を備えた検知ツールを回避するなど、サイバー攻撃の高度化が進んでいることが分かった。防御側はそれに勝るセキュリティ技術の強化を継続的に図る必要がある。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
ディープインスティンクトは2022年3月29日、2021年のサイバー脅威の傾向に関するグローバル調査の結果を発表した。
「2022年版脅威情勢レポート」と題するこのレポートは、同社の研究チームが2021年に検知、解析した数億件に及ぶサイバー攻撃を基に脅威状況を分析した結果をまとめたものだ。同レポートからは、2021年はサイバー脅威が前年度2.25倍に増加し、最新のセキュリティ対策をかいくぐる新たな技術が用いられていることが分かった。
2021年のサイバー攻撃は、全種類の脅威を合計すると前年比125%の増加となった。マクロを含む「Microsoft Office」ファイルを介した感染を狙う「ドロッパー」が使われた攻撃は170%増加するなど、特定の攻撃ベクトル(不正アクセスの手段)が大幅に増加した。
さらに、全タイプを合わせたマルウェアは、コロナ禍によるパンデミック前と比較して大幅に増加した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.