「アプリのごみ屋敷」をどう防ぐ?――ノーコード/ローコード開発ツールによる「内製化」ガバナンスの勘所とはWeekly Memo(1/2 ページ)

ノーコード/ローコード開発ツールによってアプリを内製化する動きが活発化する一方、そのガバナンスに対する懸念が高まっている。何が問題でどう対応すればよいのか。ITサービスベンダーの日本ビジネスシステムズが開いたユーザー向けセミナーから勘所を探った。

» 2022年09月05日 13時00分 公開
[松岡功ITmedia]

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 DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む企業において、ノーコード/ローコード開発ツールを利用して業務現場でアプリケーション(以下、アプリ)を「内製化」する動きが活発化している。ただ、内製化アプリが増加するに従って、運用をはじめとしたガバナンスの在り方が問題になっていく。「まだ先の話だ」とそのままにしておくと、いつの間にやら不要なアプリだらけの「ごみ屋敷」になってしまいかねない。

技術スキル向上による「アプリの複雑化」が問題に

 こうした問題意識を抱いていたところ、ITサービスベンダーの日本ビジネスシステムズ(以下、JBS)が2022年8月25日にオンラインで開いたユーザー向けセミナーで説明していた対応策が興味深かったので、そのエッセンスを紹介して考察したい。

 JBSはローコード開発ツール「Microsoft Power Platform」(以下、Power Platform)の導入・運用保守サービスを手掛けている。「失敗しないPower Platform導入ステップ解説セミナー」というテーマでシリーズ化している同社のセミナーは、Power Platform以外のノーコード/ローコード開発ツールにも共通する内容だ。以下、同セミナーで説明役を務めたJBSの寺田敬佑氏(クラウドマネージドサービス本部テクニカルサポートセンター エキスパート)の話を基に解説したい。

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