サービス統合後の“大混乱”と“大赤字” 2大惨事に立ち向かうワーナーのIT施策とはCIO Dive

サービス統合後に起こりがちなテクノロジーの障害や停止は顧客の不満を招き、事業運営を滞らせる。大赤字見舞われたWarner Bros. DiscoveryがDiscovery+とHBO Maxの統合に伴う“混乱”を最低限に抑えるために導入を計画しているテクノロジーとは。

» 2022年09月08日 15時00分 公開
[Lindsey WilkinsonCIO Dive]

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CIO Dive

 多国籍メディアコングロマリットのWarner Bros. Discoveryは、オンデマンド動画視聴サービスの「Discovery+」と「HBO Max」を統合し、1つのテクノロジースタックに移行する計画を立てている。グローバルストリーミングとゲームを担当するジャン・ブリアック・ペレットCEO(プレジデントを兼任)は2022年8月4日、第2四半期の決算発表で今後の戦略を語った(注1)。

“大混乱”を抑え、コストも削減 そのために導入するテクノロジーは?

 ペレット氏は、テクノロジープラットフォームの再構築から世界中のコンテンツやメタデータの適切な取り込み、サービス開始に向けた顧客のシームレスな移行まで「今後数カ月間にやるべきことはたくさんある」と述べる。「やるべきことを必ず成功させたいと考えている。それには少し時間が必要だ」(ペレット氏)。

 ペレット氏は、同社の消費者直販部門は「2022年第2四半期に損失のピークを迎える」と指摘する。損失を抑えるための施策は次の3つだ。

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