AWSがキャッシュサービス「Amazon File Cache」を開始 オンプレミスでも利用可能

Amazon File Cacheはオンプレミスを含むさまざまな場所に保管されているファイルデータを処理するために設計されているというが、その性能と特徴はなんなのだろうか。

» 2022年10月04日 09時19分 公開
[関谷祥平ITmedia]

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 Amazon Web Services(以下、AWS)は2022年10月3日、同社のブログで「Amazon File Cache」の提供開始を伝えた。Amazon File Cacheは同社が提供する高速のキャッシュサービスで、オンプレミスを含むさまざまな場所に保管されるファイルデータを処理することが可能だ。

Amazon File Cacheの特徴は

 Amazon File Cacheは、オンプレミスのNFS v3経由でアクセスできるファイルシステムや「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3) のいずれに格納されていても、高速で使い慣れた「POSIXインタフェース」を使用してアプリケーションからファイルにアクセスでき、要求の厳しいクラウドバーストとハイブリッドワークフローを高速化、簡素化する。

 例えば、オンプレミスのストレージ基盤に大量のデータセットがあり、月末のレポート作成に2〜3日かかる場合は、この月末のレポート作成処理をクラウドに移行し、より多くのCPUとメモリを搭載したサーバで実行すれば処理時間を短縮できる。

 このような場合に、Amazon File CacheはNFS v3ファイルシステムまたはS3 バケットのフロントにファイルシステムベースのキャッシュを作成し、1つまたは複数のリージョンで使用できる。ファイルのコンテンツとメタデータ(ファイル名、サイズ、パーミッションなど)をオリジンから透過的にロードし、従来のファイルシステムとしてアプリケーションに提供することで、使用頻度の低いキャッシュファイルを自動的に解放し、アプリケーションで最も利用されているファイルをキャッシュとして利用できるようにする。

 最大8つのNFS ファイルシステムまたは8つのS3 バケットをキャッシュにリンクでき、一元管理されたファイルおよびディレクトリのセットとして公開される。仮想マシンやコンテナなど、さまざまなAWS コンピュートサービスからキャッシュにアクセス可能だ。

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