接続可能なデータソースを年末までに100種類増、Qlikが「Connector Factory」を発表

多用なデータソースを接続するニーズが増す中、Qlikは「Connector Factory」を発表した。SaaSアプリケーションやデータソースに接続するコネクター機能を継続的に拡張する。

» 2023年03月10日 16時00分 公開
[山口哲弘ITmedia]

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 インテグレーションの工数や時間をかけずに多用なデータソースを分析可能な形に変換して接続するソリューションが増えてきた。

 クリックテック・ジャパン(Qlik)は2023年3月8日、「Connector Factory」を発表した。同社はこれを、SaaSアプリケーションやデータソースに接続するコネクター機能を継続的に拡張する戦略と位置付け、日々進化する企業のクラウドアナリティクスやデータ統合のニーズを満たすとしている。すでに250種以上のコネクターを提供しており、2023年中にはさらに100種類増やす計画だ。

SAP ERPやメインフレームのデータも変換、分析に取り込む

 Connector Factoryは、ソースからデータを接続して分析やアクションに結び付けるQlikの機能だ。

 SAPやメインフレームといったエンタープライズアプリケーションのデータにアクセスし、それを変換して、クラウドや分析アプリケーションに取り込む。Qlikでは、Connector Factoryを導入した目的を、急増する企業のさまざまなSaaSデータアプリケーションやソースに対応するユニバーサルコネクティビティの実現にあると説明する。クラウドリポジトリに、リアルタイムにデータを取り込んで価値を引き出したり、直接アクセスして分析したり、他のアプリケーションと連携して直接アクションを起こしたりすることが可能だとしている。

 Qlikは、市場には400種を超えるデータベースや数千種に及ぶレガシーアプリケーションが出回り、個々のAPIも頻繁に変わるため、企業のITやアナリティクス、データエンジニアリングのチームは複雑なデータ連携処理に多大な時間とリソースを費やしていると指摘する。こうした負担を軽減するために同社のConnector Factorの研究開発チームは、標準のAPIを介して利用されている、さまざまな戦略的エンタープライズソース用のコネクターを急ピッチで開発しているという。「NetSuite」や「Workday」「SAP SuccessFactors」「Salesforce」「Epic」「Cerner」「OSIsoft」「ADP」「SAP Ariba」「HubSpot」といった30種のエンタープライズアプリケーションに対応した新しいコネクターを今後提供する予定だ。

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