エーザイがランサムウェア被害を報告 グループの複数サーバが暗号化される速報

エーザイは2023年6月6日、ランサムウェア被害を報告した。グループの今期の業績予想に及ぼす影響については現在精査中だ。

» 2023年06月06日 13時56分 公開
[田渕聖人ITmedia]

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 医薬品メーカーのエーザイは2023年6月6日、同グループで一部のサーバが暗号化されるランサムウェア被害が発生したと報告した。本件が同社グループの今期の業績予想に及ぼす影響については現在精査中としている。

 同社はこれに向けて全社対策本部を設置し、外部専門家の助言を受けながら、影響の範囲などの調査と復旧への対応を進めている他、警察などの関係機関への相談を開始した。

エーザイは2023年6月6日、ランサムウェア被害を報告した(出典:エーザイのWebサイト)

ランサムウェア被害発覚の経緯は?

 本稿執筆時点で判明しているランサムウェア感染までの経緯は以下の通りだ。

 エーザイは2023年6月3日の深夜に、同グループの複数のサーバが暗号化されるランサムウェアによる被害が発生していることを確認した。その後、外部専門家の協力の基で調査を開始し、全社対策本部を立ち上げた。

 エーザイによると現状、今回の被害に対応するため、物流に関連するシステムをはじめとして国内外の一部の社内システムをサーバから切り離している。Webサイトやメールシステムは通常通り稼働している。情報流出については本稿執筆時点で調査中としており、外部専門家や警察と連携の上でシステムの保護と復旧を進める予定だ。

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