DXで価値を生み続ける企業はどこが違う?――アクセンチュアが指摘する「6つの特徴」Weekly Memo(1/2 ページ)

不確実性が増す時代にDXで価値を生み出し続ける企業はどこが違うのか。アクセンチュアはこれらの企業の特徴として「6つの特徴」を指摘した。

» 2023年06月19日 10時00分 公開
[松岡功ITmedia]

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 不確実性が増す時代にDX(デジタルトランスフォーメーション)で価値を生み出し続ける企業はどこが違うのか。この疑問に対し、アクセンチュアが2023年6月8日に開催した記者会見で興味深い見解を聞いたので、今回はこの話を取り上げたい。

持続的に価値を生み出すグローバル企業の「顔ぶれ」は?

 説明役は、アクセンチュアの廣瀬隆治氏(ビジネスコンサルティング本部 ストラテジーグループ日本統括 兼 通信・メディア プラクティス日本統括 マネジング・ディレクター)と村上隆文氏(ビジネスコンサルティング本部 テクノロジーストラテジー&アドバイザリーグループ日本統括 マネジング・ディレクター)だ。以下、両氏の話を基に見解のエッセンスを紹介しよう。

 図1は、1950年からのITおよびデジタル技術の進化と浸透度合いを描いたグラフだ。横軸は時間の経過、縦軸は社会への浸透度合いを大まかに示したもので、部分的に異論もあろうが、全体観としては大いに参考になる。こういう図はありそうでないのでありがたい。

図1 テクノロジーの進化・浸透(出典:アクセンチュアの会見資料)

 図1で注目すべきは、新しい技術ほど社会への浸透スピードが速まっていることだ。この点について村上氏は、「不確実性が増す時代に対応すべく、新たな技術がスピーディーに生まれて使われていく。企業においては、そうした新たな技術をいち早く取り込んで生かすことが、成長やイノベーションの源泉になるという発想が求められている」との見方を示した。

 図2は、2018年から2022年までの5年間、グローバルでの時価総額上位25社にランクインしてきた企業を示している。すなわち、「持続的に価値を生み出す企業」だ。このうち、毎年ランクインしてきた企業は紫色で記した14社となっている。

図2 持続的に価値を生み出す企業(出典:アクセンチュアの会見資料)

 図3は、図2で示した、時価総額上位25社に5年間にわたってランクインしてきた企業を複数輩出した業種を明らかにしている。企業名や株価変化率、変革の概要なども記載されている。「GAFAM」と呼ばれるIT分野の5社が名を連ねているのは自明だが、この図で注目すべきはヘルスケアや金融、生活必需品の分野から複数の企業名が挙がっていることだ。

 この点について村上氏は「トラディショナルな業種でも戦い方によっては継続的に高い成長、もしくは企業価値を示すことができる時代になってきているのではないか」との見方を示した。

図3 業種別に見た持続的に価値を生み出す企業(出典:アクセンチュアの会見資料)

 図4は、図3に記載された企業の中からWalmartの取り組みにスポットを当てたものだ。AmazonなどのEC(電子商取引)サービスの攻勢に対してWalmartは「店舗×デジタル」の可能性にフォーカスし、顧客起点でリテールの枠組みを超えてビジネスを再構成した。図の左には変革の歩み、右には変革実現のドライバーが記されている。

図4 Walmartの取り組み事例(出典:アクセンチュアの会見資料)

 変革実現のドライバーとしては「トップダウンでのデジタルビジョンの定義、実行」「データ創出と駆動化に注力し、高い生産性と成長の起爆剤に」「買収・協業と内製人材育成によるスピードと質の両立」の3つが挙がっている。

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