VeeamはVMware製品の販売終了を受け、代替製品としてProxmoxに注目しているという。ProxmoxはOSSの仮想化コンテナプラットフォームで幅広いユーザーに支持されている。
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英国のITニュースメディア「The Register」は2024年1月22日(現地時間)、バックアップソフトウェアベンダーのVeeamが仮想化プラットフォーム「Proxmox」に関する調査を実施しており、VMware製品の代替としてProxmox用のバックアップ製品開発を視野に入れていると報じた。
2023年12月のBroadcomによるVMware買収完了後、VMwareはサブスクリプションモデルへの移行に伴い、幾つかの製品の販売終了を発表した。この動きに対応して、VeeamはVMwareの代替としてProxmoxへの対応を模索しているようだ。
Proxmoxはオープンソースソフトウェア(OSS)であり個人から大企業まで幅広く使用されている。VeeamがProxmoxに対応した場合、仮想化製品の選択肢としてのProxmoxの地位が高まる可能性がある。
Veeamのアントン・ゴステフ氏(製品管理担当上級副社長)は同社のWebサイトのスレッドで「Proxmoxを中心に、バックアップに関して何が可能かを調査し、プロトタイプを作成している」と回答した。また、Veeamのファビアン・ケスラー氏(プロダクトマネジャー)は「Proxmoxはわれわれが初期段階から研究しているものだ」と話している。
Veeamの今回の動きは、ユーザーがVMware製品から他の選択肢へと移行する可能性を考慮したものだ。仮想化製品はバックアップサービスなど他のサービスとのエコシステム全体を見た上で採用が検討されることから、Veeamが正式にProxmoxに対応した場合はこれまでよりもProxmoxが選択肢として検討しやすくなる可能性がある。
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