リモートデスクトップツール「TeamViewer」に「CVE-2024-7479」と「CVE-2024-7481」という2つの脆弱性が見つかった。これを悪用されると、Windowsシステムにおいてローカル権限昇格が実施されるリスクがある。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
TeamViewerは2024年9月25日(現地時間)、リモートデスクトップツール「TeamViewer」に「CVE-2024-7479」と「CVE-2024-7481」という2つの脆弱(ぜいじゃく)性が存在すると発表した。
「TeamViewer Remote」クライアントにおいてドライバーインストールの不適切な署名検証が存在するとしており、結果的に「Windows」システムにおいてローカル権限昇格が実施されるリスクがあると説明している。
TeamViewerはこれらの脆弱性の深刻度を共通脆弱性評価システム(CVSS)のスコア値で8.8と評価しており、「重要」に分類している。
これらの脆弱性の影響を受ける製品およびバージョンは以下の通りだ。
脆弱性が修正されたバージョンは以下の通りだ。
この脆弱性について、セキュリティ研究者は「PeterGabaldon/CVE-2024-7479_CVE-2024-7481: TeamViewer User to Kernel Elevation of Privilege PoC. CVE-2024-7479 and CVE-2024-7481. ZDI-24-1289 and ZDI-24-1290. TV-2024-1006.」において脆弱性の詳細情報およびPoC(概念実証)を公開した。
TeamViewerは人気の高いリモートアクセスツールであり、世界中に多くのユーザーが存在している。公開された概念実証や詳細情報はセキュリティ研究にも使われるが、脅威アクターにも攻撃の材料を与えることになる。TeamViewerを使用している場合は直ちに製品のバージョンを確認するとともに、該当している場合には迅速にアップデートを実施することが求められる。
世界中のLinuxサーバを狙うステルス型マルウェア「perfctl」が登場 検出方法は?
「定期的に変更するな」 NISTがパスワードポリシーのガイドラインについて第2版公開草案を発表
自社サービスにパスキー認証を簡単に導入 NTTテクノクロスが「PASUTTO(ぱすっと)」を発表
Ubuntuの認証デーモンに深刻な脆弱性 急ぎアップデートの適用をCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.