Qlikが新たに発表した「Open Lakehouse」は、リアルタイム性と柔軟性を両立しつつ、最大50%のコスト削減と2.5〜5倍の処理速度を実現する。「Iceberg」に対応し、AI時代のデータ基盤構築を支える。
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クリックテック・ジャパン(以下、Qlik)は2025年5月14日、新たなデータアーキテクチャソリューション「Qlik Open Lakehouse」を提供すると発表した。
Qlik Open Lakehouseは、ベンダーロックインや複雑な運用管理を排除しつつ、リアルタイムデータの取り込みや自動最適化、高いエンジン互換性を実現するとしている。クエリ処理速度は2.5倍から5倍に高速化し、インフラストラクチャコストは最大50%削減されるという。
この新ソリューションは、AI活用やデータ分析が進む中で、従来型のデータウェアハウスのコスト負担や柔軟性の限界といった課題に対処することを目的に設計されている。データの圧縮やクラスタリング、クエリのプルーニングを自動化する「Adaptive Iceberg Optimizer」を搭載し、継続的に最適化することで、高速処理を実現するとともにストレージコストを削減する。
Qlik Open Lakehouseは、「Snowflake」「Amazon Athena」「Apache Spark」「Trino」「SageMaker」など「Iceberg」対応の各種エンジンとの相互運用性を確保する構造だ。再プラットフォーム化やデータ再処理の必要なく、既存エコシステムと連携できる。
さらに顧客の「Amazon Web Servces」環境でネイティブに稼働する「Bring Your Own Compute」(BYOC)モデルを採用し、リソース設計の自由度とセキュリティ、コスト管理に対する制御性を提供する。
Qlik Open Lakehouseはプライベートプレビューとして提供されており、2025年7月に一般提供(GA)が予定されている。先行して導入を希望する企業には、早期アクセスの申請が推奨されている。
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