これまで6回にわたって、企画提案のプロフェッショナル技術である、コンサルティング・プロモーションの紹介を行ってきた。これまでの解説を通じて読者と共有してきたポイントは次のものである。
コンサルティング・プロモーション推進を進めるうえで、行動規範および事例の知識が人材育成上の課題となること、そしてその課題に対する組織的取り組み方(第6回)
システムインテグレーターのプロジェクト受託業務や、企業の情報システム部門におけるシステム化企画は1人でやる仕事ではなく、仲間や上司、顧客や協力会社との関係の中で行う仕事である。
このような仕事の中で、企画提案の質的向上を実現するためには、その取り組みは組織的なものでなければ不可能だ。コンサルティング・プロモーションは、組織的に企画提案の質的向上を果たすためのプログラムとなるものである。
大上 建(だいじょう たける)
株式会社プライド 常務執行役員 チーフ・システム・コンサルタント
前職で上流工程を担当する中、顧客の利用部門は必ずしも「開発すること」を望んでおらず、それを前提としないスタンスの方が良いコミュニケーションを得られることに気付き、「情報の経営への最適化」を模索することのできる場を求めてプライドに入社。株式会社プライドは、1975年に米国より社名と同名のシステム開発方法論の日本企業への導入を開始して以来、これまで140社余りの企業への導入支援を通じて、情報システム部門の独立自尊の努力を間近に見てきた。
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