5分で絶対に分かるSOA5分で絶対に分かる(1/7 ページ)

» 2007年09月10日 12時00分 公開
[吉村哲樹@IT]

つかみどころのないキーワード、「SOA」

 近年、「SOA」(注1)というキーワードが多く取りざたされるようになりました。しかし、その実態について明確なイメージをお持ちの方は、まだ少ないようです。

 「SOA対応」をうたったソフトウェアやソリューションも各社からさまざまなものが販売されていますが、それぞれのコンセプトや機能には異なる点が多いようです。そういった状況もまた、SOAの理解を妨げる一因となっているのかもしれません。

 しかし、SOAについて具体的なイメージがわかないというのは、ある意味では当たり前のことでもあるのです。なぜならSOAは本来、具体的な製品や技術を指すものではないからです。情報システムを構築する際に従うべきガイドライン、あるいはもっと大まかにいうと「概念」のようなものなのです。従って、それを具現化した個別の技術や製品にさまざまなバリエーションがあったとしても不思議ではありません。

 さらに、SOAのコンセプト自体は決して新しいものではなく、実は古くから存在するものなのです。それが近年大きく取り上げられるようになった背景には、市場のニーズが目まぐるしく変化する昨今のビジネス環境があります。まずは、そのあたりから説明していきましょう。

(注1)SOA

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