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» 2007年09月10日 12時00分 公開

5分で絶対に分かるSOA5分で絶対に分かる(6/7 ページ)

[吉村哲樹,@IT]

5分 − SOAを実現するためのテクノロジー

 SOAが近年現実味を帯びてきた背景には、それを実現するためのさまざまな要素技術が成熟してきたという事情もあります。例えば、「Webサービス」もそうした技術の1つです。

 サービスは汎用部品である、といままで説明してきました。これはすなわち、その部品の利用方法、すなわちインターフェイスが汎用でなくてはならないということです。そうした汎用インターフェイスの標準規格として、Webサービスは大変都合がよいのです。

 Webサービスのインターフェイスを使えば、インターネット経由でサービスを利用することができます。近年ではインターネットのプロトコルはありとあらゆるネットワークで広く採用されていますから、事実上ネットワークやインフラの違いをほとんど考慮する必要がなくなります。まさに緩やかで、汎用的な結合が可能になります(さらに最近では「エンタープライズ・サービス・バス」(ESB)という技術により、いっそう容易にサービスを実装したり利用することができるようになりました)。

 Webサービスなどの汎用のインターフェイスさえ備えていれば、サービスの実体が古いメインフレームであろうと最新のJavaアプリケーションであろうと、あるいは自社で開発したサービスであろうと社外のベンダが提供するサービスであろうと、サービスの利用者は同じように扱うことができます。サービス利用者は、自分が利用したい機能を備えているかどうかだけを考えればよいのです。インターフェイスの向こう側(サービスの内部)が「機能」をどのようなメカニズムで実現しているのかを利用者が気にする必要はないのです。

 こうしたSOAの特徴を生かすと、古いシステムをサービスとして再利用したり、あるいはサードパーティが提供するサービスを利用するなどして、より効率的にシステムを構築・刷新することができます。

 サービス自体だけではなく、サービスを利用する側の技術も標準化が進んでいます。ビジネスプロセスを定義する技術がその1つです。

 サービスがきちんと整備されると、これらサービス=ビジネス機能を組み合わせて、ビジネスプロセスを形作ることが考えられます。そのためには、個々のサービスを呼び出して利用する順番、条件、タイミングなどを詳細に定義し、現実世界のビジネスプロセスを表現する手段が必要になります。ビジネスプロセスを定義するための技術も近年標準化が進んでおり、「BPEL」(ビジネスプロセスの記述言語)などが徐々に普及してきています。

 また、こうした要素技術を実装した各種製品(アプリケーションサーバー製品、開発ツール、など)が市場に出そろってきたことも、SOAの普及を後押ししています。

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