韓国iRiverはInternational CES 2004で、DivXファイルの再生に対応したコンパクトCDプレーヤータイプの音楽・ビデオプレーヤー「iMP-1100」を披露している。アイリバー・ジャパン代表取締役の遠藤信久氏は「日本市場にも4月ぐらいに投入したい。価格は液晶内蔵型で3万円を切る」と、新製品を紹介した。
iMP-1100は、一般的なコンパクトCDプレーヤーと同様のデザインを採用しているが、カラー液晶パネルを内蔵しており、CD-Rに書き込んだMPEG-4ファイル、DivXファイルの再生をサポートしている。もちろん、同社製プレーヤーがこれまでにサポートしていた、MP3、WMAの再生機能も持つ。
内蔵液晶パネルで再生画面を見ることが可能なほか、コンポジットビデオでの映像出力も備える。カラー液晶パネルを内蔵しない廉価版も発売される予定。通常版と廉価版の価格差は約5000円。
同社はMicrosoftのPortable Media Centerにおけるパートナーでもある(関連記事を参照)。8−9月に発売を予定している「PMC-100」がそれだが、ほぼ同じ機能を備えたLinuxベースの製品も用意している。MPEG-2、MPEG-4の再生に加え、DivX再生に対応するのが特徴。その代わりにWindows Mediaには対応しない。MP3、WMA再生に加えて、リアルタイムMP3録音機能も備える。HDDはいずれも20Gバイトを採用予定。
ハードウェアの能力はほぼ同じだが、OSがコンパクトになる分、Linux版の方が操作レスポンスなどは良く、またWindows CEのライセンスフィーが不要な分、価格的にも安く提供できるという。
機能面の違いは、突き詰めるとWMVとDivXの違い。Portable Media Centerは、Media Centerという名称こそ付いているものの、Media Center PC専用というわけではないが、ユーザーはそのネーミングからMedia Center用デバイスと勘違いしてしまう可能性もある。また人気の高いDivXファイルの再生が、WMVよりも魅力的に感じるユーザー層も少なくないと推測される。
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