バウリンガル、ミャウリンガルの次は、“赤ちゃんリンガル”だろうか。
最近、“音声分析端末”とでも分類すべきものが、しばしば話題を集めている。犬、猫の鳴き声を翻訳するというバウリンガル/ミャウリンガルがその代表だが、会話の音声を解析して2人の愛を確かめる「愛発見器」なども開発されるなど、音声分析は人間にもおよんでいる。
そんな中、今年1月に原沢製薬工業から発売されたのが、赤ちゃんの泣き声を分析するという「WhyCry」だ。価格は1万6800円。元はスペイン製だが、赤ちゃんの泣き声は万国共通だそうで、日本でも販売されることになった。
泣いている赤ちゃんの口元に、この端末をかざせば、音声を拾って「この赤ちゃんは空腹で泣いている」などと、たちどころに分析してみせるという。これさえあれば、赤ちゃんが泣いている原因が分からず、オロオロすることもない……とのこと。
実際に、製品を取り寄せて使ってみることにした。
製品パッケージの中身は、いたってシンプル。端末が梱包され、あとは紙の資料が2、3点入っているだけだ。WhyCryは単機能であるため、説明書も「電源を入れて、赤ちゃんに近づける」といった記載がある、ごくシンプルなもの。代わりといってはなんだが、育児書のような内容の、多少厚みのある小冊子が同梱されている。
手元に端末があると、すぐ使ってみたくなるのが人のサガというもの。電源を入れ、「アーアー、ウーウー」と発声してみる。すると“分析中”であることを示す、緑のランプが点滅を始める。
30秒ほどじっと待っていると、結果が出た。赤いランプが点いた場所は……「退屈」。そんなに退屈そうな声だっただろうか?
もっとも、当然ながらこれは本来の利用法ではない。WhyCryが対象としているのは、生後10カ月までの赤ちゃんのみ。大人の音声も拾うには拾うが、正しい分析はできないようだ。
というわけで、今度は本物の赤ちゃん相手に、試してみることにした。
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