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ロボットのアスレチック大会〜ROBO-ONE Special(4/6 ページ)

» 2004年03月05日 20時56分 公開
[こばやしゆたか,ITmedia]
  • ハマカゼ(しんむら) vs FZ-3(チャーリー)

 FZ-3は地磁気センサーを搭載し、どちら向きに起きあがっても、あらかじめ教えてあるゴールの方向に向かって歩きだすという素晴らしいマシンだ。ところが、このマシンがコースアウトしてしまう。最初の方向は合っているけど、歩きはじめた後はコースを補正するということがなかったらしい。床も思ったよりもすべってしまい、なかなか向きを変えるのに苦労していたということもある。ハマカゼもコースアウトしたのだけど、より先にいっていたために、こちらの勝ち。

  • HAJIME ROBOT vs ARIUS2

 2回戦第4試合。DYNAMIZERを破ったHAJIME ROBOTと、1回戦は不戦勝だったARIUS2の勝負。

 HAJIME ROBOTは今度も素早く進み出すが、またコースをそれていってしまう。どういうわけか外側にそれてしまうのだ。すぐにコースアウト。対するARIUS2は、着実にまっすぐ進む。そのまま、ほとんどぶれずにゴールイン。タイム22秒18。見事なゴールだ。

映像はこちら(1.6Mバイト)
  • 準決勝第1試合 ヨコズナグレート不知火 vs マジンガア

 マジンガアが外側にコースアウト、あとはヨコズナグレート不知火がどこまで進むかという状況だったのだけど、彼はコースを横切り、まるでマジンガアのあとを追うかのように全く同じ位置でコースアウト。審判も悩んだ揚げ句、再試合ということとなった。

 再試合では、両者がいきなりころんでしまう。マジンガアは起き上がって少し進んでまた転んだ。一方、ヨコズナグレート不知火は転んだことがわかっていないらしく、倒れたまま歩くポーズだけしている。30秒過ぎたところで、前に出ていたマジンガアの勝利。

  • 準決勝第1試合 ハマカゼ vs ARIUS2

 ARIUS2はまたやった。スタート直後に転んでしまったハマカゼを尻目に、着実に前に進む。今度は少し外側にそれてコースアウトしそうになるが、無事ゴールライン

までたどりつく。タイム22秒71。少しそれた分、さっきより時間がかかったようだ。

映像はこちら(1.4Mバイト)
  • 3位決定戦 ハマカゼ vs ヨコズナグレート不知火

 今度はハマカゼだ。立ち上がって、向きを会わせるのにこそ少し手間取ったが(ここまで7秒)、進み出してからは速い。一直線に進んでゴールイン。タイムは15秒45。新記録達成だ。

映像はこちら(1.0Mバイト)
  • 決勝戦 マジンガア vs ARIUS2

 勝負というのは何が起きるかわからない。これはもうムービーを見てもらおう。

映像はこちら(1.7Mバイト)

 2回完走のARIUS2がまさかのコースアウト。転んだ拍子にロケットパンチを見せてしまったほどのマジンガアのほうが、なんと先に進めたのだ。こうじさん曰く「笑いの神様を味方に付けた」マジンガアが堂々(?)の優勝。

 コースレコードのハマカゼが3位、2回完走のARIUS2が2位、一度もゴールできなかったマジンガアが優勝という結果になった。笑いの神様は偉大だ。

 ところで、あの2325-RXはどうしたんだ、あれこそDashの申し子ではないかと思ってたら、さっきのDoorsで傷めた足が回復しなかったのだそうだ。しかも、その調整中に、無線の混信で、さらにひどく傷めてしまって、このあとのROBO-ONE Eagleすら棄権となってしまった。これも残念。

ROBO-ONE Eagle

 これがROBO-ONE Eagleのフィールドだ。R-Blueシリーズの吉村浩一さん入魂の作品。「R-Blue6って呼んでください」というほどだ。

 競技ロボットは、1のブロックから順にブロックを移動する。最後の第9ブロックの上で立ち上がったらゴールで、そこまでの時間を競う(とはいうものの、ゴールすること自体が大変だ)。1ブロックの大きさは90x90センチ。1から3のブロックへは、直径32ミリのパイプをすべりおりる(傾斜角約10度)。下りたところの3ブロックには約1センチ厚のスポンジが貼ってある。ロボットはこういう柔らかい面の上を歩くのはかなり苦手だ。

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